十戒
The Ten Commandments
初公開 1966年
リバイバル公開 1976年10月30日(丸の内ピカデリー 70mm 公開日)
モーセが紅海を真っ二つに割って、ヘブライ人たちを海の回廊を通して逃がす、あの有名なシーン。それを見たい一心で、220分もある映画に連れてって!って親にお願いしました。場所は丸の内ピカデリーの70mm上映でした。
映画の中では、スターたちがスタジオセットで演技をしていて、背景に見えるピラミッド建設の壮大な風景は、ブルーマット合成。当時のハリウッドスターは、ロケ地までわざわざ行くことはなかったんですね…。全体的に舞台劇を見ているような映画でしたが、飽きることなく最後まで楽しんだ記憶があります。
この映画でモーセ役に抜擢されたのがきっかけで、その後チャールトン・ヘストンが多くの超大作映画の主役を務めるようになりました。彼は1998年以降、全米ライフル協会の会長にもなって、銃規制の動きを阻止する一大勢力に。そんな彼がヒーローなのかどうかは微妙なところですが、かなり保守的な人物だったのは確かです。
そんなヘストン演じるモーセと対峙するのが、ユル・ブリンナー演じるラムセス王。大学時代にこの映画を見返したとき、ブリンナーのゴツくて筋肉質な体と、その迫力ある表情に目がロックオンでした。エジプト王というイメージにぴったりの圧倒的な存在感でしたよね。ユル・ブリンナーは日本でも人気があって、FUJI FILMの正月CMにも出ていたのを覚えています。
ところで、「十戒」は「じゅっかい」じゃなくて「じっかい」と読むんですよ!
*アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品▼ YouTube動画から
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