エデンの東
East of Eden
日本初公開 1955年
リバイバル公開 1977年1月15日
旧約聖書に登場するアダムとイブの息子たち、カインとアベルの兄弟の物語をベースにしたこの作品は、品行方正で父に愛されている兄に対し、「それってなんか違うんじゃない?」と反発するキャル(ジェームズ・ディーン)が、父の愛を求めながら生きる姿を描いた名作中の名作です。キャルを中心に、彼を取り巻く人々の心情や生き方も少しずつ明らかになっていきます。
ジェームズ・ディーンは、この作品を含む3本の主演映画を残し、若くして亡くなってしまいました。
愛されたいと願いながらも、どこか愛されないキャルを演じたディーンの子犬のような切ない目の表情に、世界中にファンができました。しかし、この映画が公開された時、彼はすでにこの世にはいなかったのです。
*アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品
ちなみに、吉田秋生の漫画『カリフォルニア物語』の番外編『夢の園』は、この「エデンの東」の兄弟関係を再解釈して、主人公ヒースの少年時代と優秀な兄から弟への想いが綴られた感動作です。
関連記事