映画チラシのデジタルアーカイブサイト

ある愛の詩

Love Story
日本公開日 1971年3月6日

ある愛の詩[映画チラシ表]
ある愛の詩[映画チラシ裏]

名画座で「ロミオとジュリエット」とよく二本立てで上映されていた「ある愛の詩」。
私も初めて観たのはその名画座でのことです。劇場は立ち見が出るほど満員で、人気の高さを実感しました。

裕福な家で育った青年が、女子大学生と恋に落ち、父親の反対を押し切って結婚生活を送ります。
貧乏ながら2人だけの幸せな日々は、女子大学生が白血病で余命わずかとわかり、急転します。青年は、父親に医療費の工面で頭を下げるのですが、彼女は他界してしまいます。
彼女が青年に伝えたセリフ「愛とは決して後悔しないこと」が、強く心に刻まれる、涙無くしてみられない恋愛映画の名作です。

ただ、彼女が学費を稼ぐために働くなど、女性の目から見ると「なんで彼女ばっかり頑張らなきゃいけないの?」と思う部分もありますよね。でも、貧乏を知らない育ちの青年だからこそ、後先を考えずに恋心に突き動かされる展開には説得力があったとも思います。もし彼が子どもの頃からお金に苦労していたら、もっと現実的に行動して、2人の生活を長く続けられる方法を考えたかもしれません。

それにしても、アリ・マッグローが演じた彼女の自由な雰囲気やファッションは印象的でした。そして、フランシス・レイの音楽がまた泣かせにかかるんですよね。

もし今の映画ファンが観たらどう感じるんでしょうか?
展開としてはすごくベタな恋愛映画に思えるかもしれません。けれど、韓国の美男美女が主演してリメイクされたら、案外受け入れられるかもしれませんね。