映画チラシのデジタルアーカイブサイト

卒業

The Graduate
日本初公開 1968年
リバイバル公開 1976年

卒業[映画チラシ表]
卒業[映画チラシ裏]

「卒業」も名画座で「ロミオとジュリエット」や「ある愛の詩」と二本立てで上映されることが多かった作品です。

大学を卒業し前途洋々のベンジャミン。彼は、祝賀パーティの席で誘惑をかけてきた中年女性ロビンソン夫人と逢瀬を重ねることに。だが彼女の娘エレインが現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレインと付き合うことになるベンジャミンは、彼女に惹かれていったのだ。一方、そんな若い2人に嫉妬するロビンソン夫人。やがて、彼女とベンジャミンの関係がエレインの知るところとなるのだが……。[allcinema解説より引用]

60年代に青春を過ごした世代の方にとって(僕からしたら10歳上くらいの兄さん姉さん方)、この作品は「青春のバイブル」とも言われています。
結婚式の当日にベンジャミン=ダスティン・ホフマンが新婦の名を叫び、教会から彼女を連れ去るシーンは、その後、多くの映画やドラマでオマージュされていますよね。
そしてサイモン&ガーファンクルが歌う『サウンド・オブ・サイレンス』や『ミセス・ロビンソン』も、映画を知らない人でも一度は耳にしたことがある名曲です。

「卒業」が当時新鮮だったのは、純粋な恋愛ものとは違い、複雑で不安定な青春を描いていたからでしょう。
ただ、今の視点で見ると、登場人物の行動に違和感やギャップを感じる人がいるかもしれません。それも、この作品が時代を象徴していることの表れだと思います。

アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品