パピヨン(1973)
Papillon
日本初公開 1974年
リバイバル公開 1977年5月
超ヒットコンテンツを生み出す「週刊少年ジャンプ」に掲載される漫画に必要な三大原則に「友情・努力・勝利」があるというのは有名です。
映画でそんな三大原則の要素が詰まった作品としたら、この「パピヨン」をまず初めに思い浮かべます(作品は少年ジャンプとは無関係ですよ)。
無実の罪で島流しにされながらも、自由を求め、自らの人生と可能性を信じて脱獄に挑む男・パピヨン。
その壮絶な生きざまをスティーブ・マックイーンが体現し、過酷な状況下で生命力と強い意志を燃やす姿に、強く心を動かされました。「男が惚れる男」を演じることに定評のあるマックイーンの魅力が、この作品では最大限に発揮されていたと思います。
一方で、ダスティン・ホフマンが演じる天才偽造職人ドガは、パピヨンとは対照的なキャラクター。しかし、2人の間に育まれる絶対的な信頼と友情は観客の心を掴みます。
デビルズ島の絶壁から広がる青い海を眺める2人、彼らの汗ばむ肌。
実話をベースにしたストーリーが持つリアリティに加え、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンという2大スターの共演が、作品に圧倒的なエネルギーと存在感を与えています。「パピヨン」は、見る者を惹きつけて離さない、永遠の名作です。
▼ 日本公開50周年記念公開時の予告 YouTube動画から
関連記事