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戦争のはらわた

Cross of Iron
日本劇場公開日 1977年3月12日

[戦争のはらわた 映画チラシ表面]
[戦争のはらわた 映画チラシ裏面]

実はこの歳になっても、本編をきちんと観ていませんでした。
それでもこの映画は、ずっと自分の記憶の中に残り続けていました。理由は、子どものころからこのチラシを持っていたからです。

『戦争のはらわた』という邦題は、とにかく強烈でした。
「はらわた」なんて日常生活ではまず使わない言葉です。それだけに、このチラシを眺めているうちに、自分の中では「はらわた=残酷で恐ろしいもの」というイメージが、映画を観るより先にしっかりと刷り込まれてしまいました。

チラシのデザインも忘れられません。
今あらためて見ると、人物や戦場の写真がかなりシュールなバランスで重ねられていて、独特のコラージュ感があります。
けれど子どものころは、そんなデザインとしての面白さなど分かるはずもなく、そのまとまりのなさや異様な構図そのものが、何か訳の分からない狂気のように感じられました。
邦題の響きとそのビジュアルが一体になって、映画の中身を知らないまま強烈な怖さだけが残ったのです。

その後、『悪魔のはらわた』『死霊のはらわた』といったホラー映画の邦題が登場したときにも、「はらわた」という言葉そのものが、残酷な映画を連想させる日本語として成立していることが、妙に面白く感じられました。

作品は、バイオレンス描写の帝王サム・ペキンパーが第二次世界大戦の独ソ戦を描いたもの。
叩き上げの兵士シュタイナーと、鉄十字勲章に執着する上官シュトランスキーの対立を軸に、戦場の狂気と兵士たちの姿を描いています。
自分にとってはまず何より、「チラシと邦題だけで忘れられなくなった映画」でした。

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