八つ墓村(1977)
劇場公開日 1977年9月23日
![八つ墓村(1977)[映画チラシ表]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/八つ墓村_1-1380x1947.jpg)
![八つ墓村(1977)[映画チラシ裏]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/八つ墓村_2-1380x1944.jpg)
1977年には、金田一耕助シリーズの映画が3本も公開されるという、なんとも贅沢な年でした。
この作品のチラシは、ポスターグラフィックが美しくていいですねぇ。
同じ金田一耕助ものではありますが、今作は松竹映画。東宝の石坂浩二さん&市川崑監督コンビによるシリーズとは一味違い、推理ものとしての面白さに加えて、和風オカルトの要素が色濃く描かれています。
野村芳太郎監督率いる『砂の器』のスタッフを揃えて制作されたこともあって、人間ドラマの描き方には「THE 日本映画」とでも言いたくなるような重厚さを感じます。
この作品で金田一耕助を演じるのは、「寅さん」でおなじみの渥美清さん。いつものコミカルな雰囲気を封印し、学者のように真面目な渥美さんが、ごく「真っ当な人」として金田一を演じているのが新鮮でした(ほとんど活躍しないけど)。
そして何より忘れられないのが、山崎努さん演じる田治見要蔵が、夜桜を背景に、頭に蝋燭を縛り付け、刀を手に走ってくるシーン。あの異様な姿は、一度見たら脳裏に焼き付きます。
洞窟内部のシーンや、画面に映るだけでどこか不穏な空気をまとっている小川眞由美さんも印象的でした。
横溝正史原作の本格ミステリーだと思って観ていると、いつの間にかオカルト色がぐっと強くなり、オカルト映画なのかと思えば再び謎解きへ戻ってくる。それでもやっぱり最後まで怪奇の気配が消えない――。このミステリーとオカルトの間を大きく行き来する振り幅こそ、1977年版『八つ墓村』ならではの面白さなのだと思います。
原作にはかなり大胆な変更が加えられていますが、それも含めて「映像化された『八つ墓村』では、この作品が一番」というファンが多いのもわかる気がします。
その後、市川崑監督が1996年に、豊川悦司を金田一耕助に迎えて『八つ墓村』を再び映画化しました。こちらは1977年版とは対照的に、オカルト色を抑え、派手さはないものの推理劇としての性格を強めた作品になっていました。
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映画「八つ墓村」(1977年)を語る!【検証 其の1】|推理なぼくら(YouTube)
▼ 『八つ墓村』予告篇|松竹シネマPLUSシアター
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▼ [CINEMORE]に掲載された吉田伊知郎(モルモット吉田)氏の記事です(2024年1月)
『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何が起きたのか?【そのとき映画は誕生した Vol.3 前編】