八つ墓村(1977)
劇場公開日 1977年9月23日
1977年には、金田一耕助シリーズの映画が3本も公開されるという贅沢な年でした。
この作品のチラシは、ポスターグラフィックが美しくていいですねぇ。
同じ金田一耕助ものではありますが、今作は松竹映画で、東宝の石坂浩二さん&市川崑監督コンビのシリーズとは一味違い、推理に加えて和風オカルトの要素が色濃く描かれています。
名作「砂の器」スタッフを揃えての制作もあって、人間ドラマの描き方が「砂の器」っぽい「THE 日本映画」という印象があります。
この作品で金田一耕助を演じるのは、「寅さん」でおなじみの渥美清さん。いつものコミカルな雰囲気を封印し、学者のように真面目な渥美さんが「真っ当な人」を体現しているのが新鮮でした(ほとんど活躍しないけど)。
そして何より、山崎努さんの夜桜を背景に、頭に蝋燭を縛り付け刀を持って走ってくるシーンは、脳裏に焼き付きます。洞窟のシーンと、画面に映るだけでどこか不穏な小川眞由美さんも印象的でした。
*映画「八つ墓村」(1977年)を語る!【検証 其の1】|推理なぼくら(YouTube)
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