キャリー（1976）
Carrie
日本公開日 1977年3月3日
オカルト映画ブームの中、「悪霊系」のオカルトとは違う系統のホラー映画として登場したのが、ユナイト映画の「パラサイコシリーズ」です。その第一弾が、スティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の「キャリー」。
この作品、ただ怖いだけじゃなく、青春映画としてもとてもよくできています。あの母親に育てられ、学校であれほど酷いイジメを受けたら、誰だって特殊な力が爆発してもおかしくない！
そして、デ・パルマならではの画面分割を活かした同時進行のクライマックスは、映画的な緊張感が気持ちいい！
悪霊系ホラーとは異なる後味で、「もし自分にこんな力があれば、あいつらを血祭りにしてやるのに！」と、思わず主人公に同化したくなる、そんな不思議な感情を味わいました。
＊アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品
