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AKIRA アキラ

劇場公開日 1988年7月16日

AKIRA アキラ[映画チラシ 表面]
AKIRA アキラ[映画チラシ 裏面]

本作は、大友克洋自らが監督を務め、自身の原作漫画を圧倒的なスケールで映画化したジャパニメーションを代表する1本です。
第三次世界大戦から復興を遂げつつある2019年のネオ東京を舞台に、超能力に目覚めた少年・鉄雄と、彼を止めようとする親友・金田の葛藤、そして都市を揺るがす「アキラ」の謎を巡る戦いが描かれました。
原作と大きく異なるのは、タイトルになっている「アキラ」の存在が、すでに解剖分解されて研究用ボトルに収められた状態になっていること。
巨大な力を持つ存在が「空白」状態で描かれるストーリーは、謎が謎のままの不穏な存在感を際立たせていました。

バブル景気の中にあった日本で、破格の製作費と歳月を投じ、15万枚の動画、背景がの密度など、圧倒的なこだわりに満ちた作品です。その熱量は、まさに異次元のものでした。
芸能山城組によるケチャを取り入れた独創的なサウンドと、『ブレードランナー』を彷彿とさせるネオ東京のディストピアな世界観。
そして画の構図やアングル、人物の動かし方など、それまでのアニメにはなかった独自の見せ方に興奮を覚えました。
セル彩色による手描きアニメーションの1つの到達点と言えるかもしれません。

特に、疾走するバイクのテールランプが残す光の軌跡や、金田のバイクがスライディング・ブレーキで滑るアクションなど、その格好良さは、ハリウッドをはじめとする海外の映画監督や映像クリエイターたちに計り知れない影響を与えました。
劇場公開時点では原作がまだ完結していなかったこともあり、終盤で鉄雄の肉体が内側から制御不能に膨張する・拡大していく描写には、まさに言葉を失うほどの衝撃を受けたものです。

本作は初公開後も、より完璧な映像を目指してリテイクが施され、さらにサウンド面のバージョンアップが行われるなど、進化を続けました。そのたびに何度も劇場で再上映され、世代を超えてアニメファンやSFファンに影響を与え続けています。



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