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マンハッタン

Manhattan
日本公開日 1980年2月23日

『マンハッタン』(1979年)は、ウディ・アレンがニューヨークへの深い愛情をたっぷり込めて描いた、スタイリッシュなラブストーリーです。
冒頭では、モノクロ映像で切り取ったニューヨークの街並みに、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」が重なり、レトロでありながら洗練された時間が流れます。このオープニングだけでも、本作の空気感にぐっと引き込まれてしまいました。

物語は、中年テレビ作家アイザック(ウディ・アレン)が、年の離れた17歳の女子高生トレイシー(マリエル・ヘミングウェイ)や、友人の妻(ダイアン・キートン)との間で揺れ動く姿を、ユーモラスに、そしてほろ苦く描いていきます。
気の利いたセリフのやりとりが、「いつか使おう!」と思わずメモとっておきたくなりました。

「僕はニューヨークでしか機能しない男」という主人公のセリフに象徴されるように、都会的でありながらどこか不器用な人間模様と、詩情あふれる映像美が見事に溶け合った、ウディ・アレンの代表作のひとつです。

アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品

▼ マンハッタン:冒頭3分の映像 YouTubeから