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戦場にかける橋(1957)

The Bridge on The River Kwai
リバイバル公開 1973年

戦場にかける橋(1957)[1973年再公開時 映画チラシ表面]
戦場にかける橋(1957)[1973年再公開時 映画チラシ裏面]

デビッド・リーン監督といえば、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』のような壮大な作品がよく知られていますが、『戦場にかける橋』もまた、彼の代表作のひとつです。彼のフィルモグラフィには駄作がないというのは、まじすごいですね。

物語は、第二次世界大戦中のビルマ(現ミャンマー)を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士たちが、クワイ河にかける鉄道橋の建設を命じられるところから始まります。英軍の指揮官ニコルソン大佐(アレック・ギネス)は、軍人としての誇りから橋の完成に力を注ぎますが、それは同時に敵への協力という矛盾をはらんだ行為でもあります。一方、連合軍は橋の爆破作戦を進行させており、やがてニコルソンの信念とその作戦が交差し、皮肉な結末を迎えます。

個人の信念・名誉と現実の葛藤を描く、戦争映画の名作。
作品中で演奏される「クワイ河マーチ」は、小中学校の運動会などの行進曲としてよく使われ、映画を観ていなくてもこの曲は知ってる、という人は多いはずです(少なくても僕と同年代の人だったら)

また、日本軍の斉藤大佐を演じた早川雪洲は、20世紀初頭のハリウッドで活躍した初の日本人スター俳優です。人種差別が色濃い時代にセクシーな男優として人気を博し、その存在は今なお伝説的です。

アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品


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