
アメリカン・グラフィティ(1974)
American Graffiti
日本公開日 1974年12月21日
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『アメリカン・グラフィティ』は、後に『スター・ウォーズ』を手がけることになるジョージ・ルーカスが監督・脚本を務めた、青春映画の金字塔。舞台は1960年代初頭のカリフォルニア州デモスト。ルーカス自身の高校時代の記憶をもとに、若者たちの一夜の出来事を描いています。
この作品が映し出すのは、ケネディ大統領の暗殺やベトナム戦争が始まる前の、アメリカがまだ“楽しかった時代”の終わりぎわです。その空気感を、当時の50〜60年代のヒットソングにのせて描き出すことで、強烈なノスタルジーが胸に響きます。アメリカの青春映画が以後、どこかでこの作品の影響を受けているであろう、まさに記念碑的な一本です。
この作品では「あのときだけの、もう二度と戻らない時間」がぎゅっと詰まっています。リチャード・ドレイファスやハリソン・フォードといった、のちに大スターとなる俳優たちの若き姿がとても初々しいのも見どころです。
プロデューサーには、当時すでに『ゴッドファーザー』で名を上げていたフランシス・フォード・コッポラ。今となったらルーカスとの“夢のタッグ”ですよね。
ちなみにこの作品、最初は映画会社にまったく期待されておらず、公開館数もわずか。ところがフタを開けてみれば大ヒットを記録し、ルーカスの名を一躍知らしめることに。この逆転劇そのものがまた、映画のテーマと重なるようで、なんとも胸が熱くなります。
1978年に再公開され、いくつかのシーンが追加されました。現在ソフト化されているのは、この1978年再公開版です。