FUTURE WAR 198X年
劇場公開日 1982年10月30日


米ソ冷戦下の1982年に公開された『FUTURE WAR 198X年』。
まず、生頼範義によるポスターイメージがカッコよすぎる。このビジュアルから想像する重厚な近未来戦争映画への期待はかなり大きいものでした。
映画の内容は、小さな軍事衝突が連鎖し、やがて米ソ全面核戦争へと突き進む過程を、実在する戦闘機や戦車、原子力潜水艦、核兵器などを登場させて描く戦争シミュレーション。
『宇宙戦艦ヤマト』に関わったスタッフも多数参加しています。一方、東映動画の労働組合が内容を「好戦的」として制作参加を拒否したため、作画の多くを外部のアニメーターに委ねるという異例の制作体制になりました。
リアルな兵器描写に対して、キャラクターは『ガッチャマン』を思わせる当時のタツノコプロのテレビアニメ的なタッチ。キャラの芝居付も80年代の他の野心的なアニメ作品からすると、凡庸さを拭えません。
このリアリティ・ラインの組み合わせがどうにも噛み合わず、物語も散漫で、リアルを追求するほど逆に現実感が空洞化していく印象が強まりました。
「これはアニメで作る必要があったのだろうか?」という疑問まで含めて、冷戦時代だからこそ生まれた異色作です。
▼ Future War 198X (1982) Audio Japones / Subtitulos Español
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