ジャン=ポール・ベルモンドの恐怖に襲われた街
Peur sur la ville
日本公開日 1975年7月19日
ジャン=ポール・ベルモンドは、フランス映画を代表するスターで、アラン・ドロンと人気を二分していました。
顔のいいドロンに対して、ベルモンドは大きな鼻と厚い唇で、典型的なイケメンではありませんでしたが、飄々としながらもニヒルな魅力があり、雰囲気がカッコよかったんです。
今でいう細マッチョなボディでスタイルよく、高い身体能力でアクションシーンも自分でこなしていました。そんなベルモンドが、「ルパン三世」のルパンや「コブラ」のキャラ設定のモデルになったと言われるのも納得です。
この作品でも、ベルモンドは危険なアクションシーンをスタントなしで自ら演じていることが宣伝されていました。今ではデジタル合成でワイヤーを消したり、俳優やスタントマンの安全を確保する撮影が当たり前ですが、当時はそんな技術もコンプラもなかったので、「本当にやっているのか!」とハラハラしっぱなしでした。
2020年には「すべてのかっこいいの原点。」というキャッチフレーズで、ジャン=ポール・ベルモンド傑作選が上映され、この作品も取り上げられました。