悪魔の手毬唄(1977)
劇場公開日 1977年4月2日
「犬神家の一族」に続く、金田一耕助=石坂浩二、市川崑監督のコンビの第二作。これ以降の作品は角川映画でなく東宝映画として制作されています。ミステリー好きの市川崑監督は、ミステリーをどうすれば映像作品として成立できるかの手腕を「犬神家の一族」に注ぎ尽くしたので、当初はこの作品の監督を辞退していましたが、妻で脚本家の和田夏十の助言もあって、監督を引き受けることになりました。
『犬神家の一族』とは異なる雰囲気を出すため、同じフォーマットながらも映像の空気感や光の使い方が違っていて、特に暗さが印象的です。「鬼首村手毬唄」はイヤ〜な感じでしたよね。おかげで特定の地方にだけ伝わる子守唄って、実は怖い歌詞なんだろうって刷り込まれました。
石坂浩二さん演じる金田一耕助と、市川崑監督のコンビによるシリーズの中でも、この作品が一番好きだという人って多いです。