
獄門島(1977)
劇場公開日 1977年8月27日
![獄門島_1 - あの頃の映画チラシ 獄門島(1977)[映画チラシ表]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/獄門島_1-1380x1966.jpg)
![獄門島_2 - あの頃の映画チラシ 獄門島(1977)[映画チラシ裏]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/獄門島_2-1380x1968.jpg)
石坂浩二と市川崑監督の名コンビによる金田一耕助シリーズの第3作目。
極彩色の華やかな着物をまとった気狂い三姉妹や、地味な装いながらも圧倒的な存在感を放つ大原麗子さんといった、女優陣のパワーが圧巻です。
前作の「悪魔の手毬唄」とは打って変わり、今作は色鮮やかで、殺人シーンも大掛かりでわかりやすい展開になっています。特に釣鐘を「てこの原理」で持ち上げる仕掛けの描写は、他の映像化作品よりも今作が好きです。
シリーズを続けて観ると、金田一耕助を演じる石坂浩二さんの顔が、元々ハンサムなのに精悍さが加わっていき、惚れてしまいそうになります。
古谷一行さんの方が原作の金田一のイメージに近いと言われていますが、映画という限られた時間の中で次々と起こる殺人事件や複雑な人物関係を描くには、石坂浩二さんの飄々としたスマートな存在が映画のバランスを絶妙に保っていると感じます。