映画チラシのデジタルアーカイブサイト

チャイナ・シンドローム

The China Syndrome
日本公開日 1979年9月15日

チャイナ・シンドローム[映画チラシ表面]
チャイナ・シンドローム[映画チラシ裏面]

「原子力発電って、本当に安全なの?」そんな疑問をストレートに突きつけてくる映画が、1979年の『チャイナ・シンドローム』。タイトルは、もし原子炉がメルトダウンしたら地球の裏側=中国まで溶けて突き抜けるんじゃ?…というブラックジョークから来てるんだけど、笑えないのは、公開直後にスリーマイル島で原発事故が起きちゃったこと。映画のフィクションが、まさかのリアルと重なって全米がザワついたんだよね。

ちなみに当時のチラシ、正面には「原子力」なんて言葉は一切ナシ。裏面も「底知れぬエネルギーを秘めて襲いかかる恐怖のパワー」なんてぼかした表現で、ちょっとドキドキ。
報道リポーターのキンバリー(ジェーン・フォンダ)と原発技師ゴデル(ジャック・レモン)が、命懸けで事故の真実を暴こうとするサスペンスは手に汗握る展開です。

そして、2011年の東日本大震災。ニュースで見た原発事故の映像に、この映画とそっくりな既視感を覚えた人も多いんじゃないかな。公開から何十年経っても、問いかけてくるメッセージの重みは変わりません。