ゴッドファーザー PART II
The Godfather Part II
日本劇場公開日 1975年4月26日
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亡き父ビトーがシチリアからアメリカへ渡りファミリーを築く若き日の物語と、現在のドンであるマイケルが裏切りと孤独の中で組織を守ろうとする1958年の物語。この二つの時代を並行して描いた傑作です。
映画界には「続編は1作目に及ばない」という定説がありますが、本作はそれを鮮やかに覆しました。前作と本作が合わさることで、コルレオーネ家の血塗られたファミリーヒストリーがじっくりと語られ、単なるギャング映画の枠を超えた、重厚な大河ドラマが完成しました。
個人的に心を揺さぶられたのは、ロバート・デ・ニーロ演じる若き父の「上昇」と、アル・パチーノ演じる息子の精神的な「下降」の残酷な対比です。父が家族のために仲間を増やしていくのに対し、息子は権力のために実の兄さえも粛清し、孤立していく。
あのラストシーン、マイケルの虚無な瞳には、言葉にできない悲哀が漂っていました。大人になればなるほど、この「成功の代償」の重みが痛いほど分かる、一生モノの作品となりました。
*1977年11月、テレビ用に『PART I』と『PART II』を解体し、年代順(1901年のビトーの少年時代〜1959年のマイケルの苦悩)に再編集した、『ゴッドファーザー・サガ』というバージョンがあります。
テレビ放送用に過激な暴力描写がカットされましたが、映画本編に使われなかった75分の未公開シーンが追加されていました。後年、WOWOWで放送された際に観たのですが、『PART II』の「あの過去と現在が交錯する構成こそ、コッポラの魔法だったんだな」と再確認することになりました。