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私をスキーに連れてって / 永遠の1/2

劇場公開日 1987年11月21日

[私をスキーに連れてって / 永遠の1/2 映画チラシ表面]
[私をスキーに連れてって / 永遠の1/2 映画チラシ裏面]

1987年公開の『私をスキーに連れてって』。ゲレンデで出会った矢野文男(三上博史)と池上優(原田知世)の恋を描いた作品ですが、印象に残るのは、スキー、車、ファッション、音楽といった当時の若者の遊び方そのものを映画にしてみせたことでした。

監督の馬場康夫はホイチョイ・プロダクションの代表。『ビッグコミックスピリッツ』誌で、広告会社の社員たちの“あるある”を描いたコミックで人気を集める一方、レジャーとしてのスキーの楽しみ方や、デートの作法を指南する本も手がけていました。いわゆる映画畑の監督とは違う立場から撮ったことで、当時の若者像が、外から観察したものではなく、リアルなカルチャーとして映し出されていたように思います。

映画は大ヒットし、当時のスキー場には、原田知世が劇中で着ていたような白いスキーウェア姿の女の子があふれていたのを覚えています。松任谷由実の音楽とともに、「こんな冬を過ごしたい」と思わせる、バブル時代の都会の若者たちが何に憧れ、どう遊んでいたのかを、タイムカプセルのように封じ込めた作品でした。

『私をスキーに連れてって』と同時上映された、根岸吉太郎監督の『永遠の1/2』。
佐藤正午の小説を原作に、仕事を辞めて競輪場やパチンコ屋に通う田村宏(時任三郎)が、自分によく似た「もう一人の男」の存在を知ることから始まる、少し不思議な青春映画です。

時任三郎が演じるのは、仕事もなく、どこか宙ぶらりんな毎日を送る男。大竹しのぶ、藤田朋子らとの関係も含め、恋愛映画のようでありながら、物語はつかみどころのない日常を漂っていきます。

「自分とそっくりなもう一人の男」と聞くと、今ならドッペルゲンガーものを想像しますが、この映画はそういう方向には進みません。
その存在は謎を解くための仕掛けではなく、自分とは何者なのかを映し返す鏡のようにも見えました。

『私をスキーに連れてって』が、バブル前夜の若者の華やかな遊びを描いた映画なら、こちらは同じ時代を生きながら、どこへ向かえばいいのかわからない若者たちの物語。
1987年の日本の、少し裏側を見ているような作品でした。

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JR東日本(東日本旅客鉄道)は2017年12月5日、「私をスキーに連れてって」公開30周年と、JR東日本発足30周年を記念した「JR SKISKI」キャンペーンを展開しました。

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