里見八犬伝(1983)
Legend of the Eight Samurai
劇場公開日 1983年12月10日
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当時アイドルとして絶大な人気を集めていた真田広之と薬師丸ひろ子の共演で、特撮とアクションをふんだんに盛り込んだ娯楽超大作として話題になった『里見八犬伝』。
滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』をもとにした鎌田敏夫の小説を、深作欣二監督が映画化した作品です。
里見家の生き残りである静姫(薬師丸ひろ子)は、少しボーイッシュな感じで、薬師丸ひろ子の魅力とよく似合っていました。
そして何といっても見せ場は、犬江親兵衛(真田広之)のキレのあるアクション。当時の若き真田広之は男前で、JAC仕込みの身体能力を存分に発揮した立ち回りは、それだけでも観る価値がありました。
さらに犬山道節(千葉真一)の貫禄ある存在感、そしてそれ以上に強烈だったのが玉梓(夏木マリ)。目黒祐樹ら魔界の軍勢も含め、妖しく豪華な衣装と美術、特撮が次々に登場し、伝奇ファンタジーの娯楽大作としてたっぷり楽しませてくれました。
大作ということもあって、高校の先輩とスクリーンの大きな新宿プラザへ観に行ったのを覚えています。
映画はとても楽しく、満足して劇場を出たのですが、そのあと先輩に、ちょっとしたモヤモヤを生意気にも語っていました。
これだけお金をかけた大作なのに、画面の構図や、ズームで人物に寄っていくような見せ方が、どこかテレビの特撮番組のように感じてしまったのです。
「もっと劇場用映画らしい、大きなスクリーンを生かしたスケール感があったらよかったのに」と。
今思えばティーンのガキがずいぶん偉そうなことを言っていたものですが、それだけ期待して観に行った映画だったのでしょう。
それでも、真田広之が走り、跳び、剣を振るい、薬師丸ひろ子が姫として戦い、夏木マリが強烈な妖気を放つ、日本映画が本気でファンタジー・アクション超大作を作ろうとした、その勢いと楽しさは今観ても魅力的です。
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