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マイ・フェア・レディ

My Fair Lady
日本初公開 1964年
リバイバル公開 1977年7月(スカラ座)/1981年7月4日(テアトル東京)

マイ・フェア・レディ[チラシ表]
マイ・フェア・レディ[チラシ裏]

オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』は、言語学者ヒギンズ教授が、下町育ちでコックニー訛りの粗野な花売り娘イライザを教育し、一流のレディに仕立て上げる物語です。
イライザはヒギンズ教授の館に住み込みで、厳しい訓練を受け、やがて華やかな舞踏会でその努力が実を結びます。
コミカルな楽しいミュージカル作品です。

全編セット撮影された本作は、当時ワーナー映画の史上最高額の制作費がかけられました。
とりわけ、ジバンシーが手掛けた舞踏会でのイライザのドレスは、ヘプバーンのキュートな魅力を引き立てるシンボル的な衣装となりました。

この映画の魅力のひとつは、ヒギンズ教授役のレックス・ハリソンが披露する独特な歌い方と思っています。ブロードウェイで同じ役を演じた経験もあり、歌とセリフがすっかり熟成されている感じでした。女性に対して失礼な言動も多い教授ですが、最後にはイライザの存在を受け入れる粋なラストシーンがかわいいです。

映画化の際には、ブロードウェイ版でイライザを演じたジュリー・アンドリュースが、ヘプバーンに役を取られ、相当凹んだのちディズニー映画『メリー・ポピンズ』で主演が決まるエピソードもよく知られています。

日本でも東宝が帝国劇場で上演し、イライザ役に大地真央さん、ヒギンズ教授役に草刈正雄さんを迎えた舞台を観に行きました。草刈さん演じるヒギンズ教授の歌が素晴らしく、よくできた楽しい舞台でした!

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