王立宇宙軍 オネアミスの翼
Royal Space Force: The Wings of Honnêamise
劇場公開日 1987年3月14日
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当時のアニメファンから見ると、まず題材そのものが新鮮でした。宇宙を舞台にした冒険ではなく、「まだ宇宙へ行ったことのない世界で、初めてロケットを打ち上げようとする人々」を描く。それもヒーローではなく、迷いを抱えた青年と社会そのものを描いていて、かなり異色の作品でした。
のちに『新世紀エヴァンゲリオン』を生み出すGAINAXが、オリジナル作品でこれだけ緻密な世界を一から作り上げたことにも驚かされました。メカ好きのスタッフが集まっていたこともあり、飛行機や車両、ロケットの描写は徹底して細かく、架空世界なのに存在感に説得力がありました。重量感さえ感じました。
今から振り返ると、この作品は制作プロダクションそのものに「ブランド」を感じさせる時代の始まりだったと思います。東映動画や東京ムービーといった大手が中心だった時代から、若いスタジオが自分たちの感性と技術でオリジナル作品を世に出していく。そのチャレンジ精神が、その後のアニメ作品のクオリティを一段引き上げた記念碑的な一本でした。
バンダイにとっても初の本格的なオリジナルアニメ映画で、その意味でも転換点となった作品でした。
▼ 『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスター版 予告編