白い恐怖
Spellbound
日本初公開 1951年
リバイバル公開 1983年
エドワーズ博士が精神病院の新院長として赴任してきました。美しい女医のピーターソンは、精神医学界で高名な彼に徐々に心を奪われていきます。ある日彼女は、エドワーズが白と黒の縞模様に対して異常な恐怖を抱いていることに気づきます。さらに彼が、名前もわからない記憶喪失の患者「ジョン」であることを突き止めます。しかしジョンは、自分が本物のエドワーズ博士を殺害したと思い込んでいました。
精神病理的な描写や犯人像が二転三転する展開、そして男女のロマンスは、まるで江戸川乱歩の小説を読んでいるような感覚がありました。幻想シーンはダリが協力していて、天井からたくさんの目がついた布が垂れているシーンは、トラウマのように目に焼き付いています。
ただ、夢の分析に関しては、この程度では今では説得力が弱いなと感じました。
グレゴリー・ペックとイングリット・バーグマンの共演は、とても贅沢です。
このポスターデザイン、かっこいいですよね。1983年のチラシなのですが、現在このサイトに掲載されている70年代後半のデザインとは、作り方のセンスが明らかに違うと感じました。
[追記]このチラシには「白い恐怖」文字部分の中にある写真が別パターンのものがあるという情報をいただきました。ありがとうございます。
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