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ローマの休日(1954)

Roman Holiday
日本初公開 1954年
リバイバル公開 1973年2月

ローマの休日(1973リバイバル)[映画チラシ表面]
ローマの休日(1973リバイバル)[映画チラシ裏面]

『ローマの休日』は、映画史に輝くロマンチック・ラブストーリーの傑作であり、今なお世界中で愛され続けている不朽の名作です。

親善訪問でローマを訪れていたアン王女は、しきたりに縛られた生活から抜け出し、街へと飛び出します。そこで偶然出会った新聞記者ジョーと、一日限りの自由と恋にあふれた「休日」を過ごすことになります。

主演は、新人女優だったオードリー・ヘプバーン。気品と愛らしさを兼ね備えた彼女の魅力は、この作品で一気に花開きました。スクーターでローマの街を駆け抜ける姿や、「真実の口」でのいたずらっぽい表情は、瑞々しさに溢れています。

ジョー役のグレゴリー・ペックとの、節度を保ちながらも確かに芽生える恋の描写も心に残ります。
そして、夢のような一日の終わりに訪れる別れは、2人が自分の世界に戻る現実と、精一杯の決意に、思わずホロリとしてしまいます。
ほんのひとときの体験を経て、わがままな少女から気高い王女へと変わっていくアンの成長も、この作品の魅力です。

モノクロ作品であることに驚く若い映画ファンもいるかもしれませんが、今見ても映像は美しく、その理由は「ビスタビジョン」という、35mmフィルムを横に走らせて1コマの面積を通常35mmフィルムの倍にする、高精細な撮影方式によるものです。

アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品



▼ 【予告編】『ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版』 YouTube動画から