地球(テラ)へ…
日本公開日 1980年4月26日
竹宮恵子さんの原作漫画を連載時から愛読していたので、劇場アニメ化が決まったときはテンションが上がりました!一方で、竹宮さんの繊細な絵のタッチがアニメでどれだけ再現されるのか、不安も感じていました。
劇場アニメは、当時の私にとって恒例行事のようなもので、初日の1回目の上映に並んで鑑賞。
でも、アニメのキャラクターの目の部分が眠そうな描き方で、竹宮さんの原作の絵とのギャップを感じすにはいられません。
また、キャラクターの声を声優ではなく俳優が担当していたので、その俳優の個性がキャラよりも前に出てしまうことに、違和感を覚えました。
ストーリー構成に関しても、描くポイントがずれているように感じる部分がいくつかあり、全体的に原作との差ばかりが気になってしまった印象です。
ただ、ミュウ側のメカが有機的な貝殻のようなデザインになっていたのは、映画独自の世界観を生み出すのに成功したと思いました(ここは賛否両論ありました)。
『地球へ…』は、日本のSF作品として、しっかりとした設定とストーリーが出来上がっているため、後年語り継がれる作品になってほしいと思っていました。
だからこそ、2007年にTVアニメとしてリメイクされた時は本当に嬉しかったです!絵のクオリティが格段に上がっていて驚きでした!キャラクターデザインが皆今風の美形になっているのが、ちょっと…と思いましたが、それは時代の流れですよね。