映画チラシのデジタルアーカイブサイト

ポセイドン・アドベンチャー

The Poseidon Adventure
日本公開日1973年3月17日

ポセイドン・アドベンチャー[映画チラシ表]
ポセイドン・アドベンチャー[映画チラシ裏]

豪華客船「ポセイドン号」が老朽化でスクラップになる前のラスト航海が、ニューヨークから出発します。
ところが大晦日の夜、ポセイドン号は、海底地震によって発生した大津波で転覆してしまいます。
大晦日パーティー会場は、テーブルが天井に、シャンデリアが床の天地になるひっくり返った状態に。
客船のパンサーは「救援隊が来るまでここで待機」と言っているが、船底へ向かえば救助隊に近づけるので、上へ向かうことを主張する牧師(ジーン・ハックマン)がいます。牧師の意見に賛同して巨大なクリスマスツリーをはしごにして上へ向かうメンバーと、そこに残る人たちに分かれましたが、その後すぐにパーティー会場は海水が窓ガラスからなだれ混んできて、多くの人が水にのみこまれてしまいました…。

テレビ放送された時、パーティー会場が上下ひっくり返った状態になり、テーブルに捕まっていた人が耐えられず落下する姿に衝撃を受けました。ここに残るか、前へ進むか。その選択を迫られた時、この映画から前に進むことが正しいと教えられました。

とは言っても、普段から体を鍛えているわけでもない者が、「動く」チームに加わった場合、確実に足手纏いになるのはわかっているので、自分への引け目を感じずにはいられません。いや、生死を分ける極限状態であれば、そんな引き目は吹き飛ぶのでしょうか。

日本の地震災害では、都市部で一斉に人が帰路に着こうと動くと、渋滞と混乱が起こるから、まずはその場にとどまれ、と言われています。しかし沿岸部にいる人は、自らの判断ですぐに高い場所に避難する行動を取れと言われています。状況を判断してどう行動したらいいのか、70年代に流行ったパニック映画というジャンルは、スリリングな展開とともに、自分だったら?を考えさせるものでした。