ピンク・パンサー2(1975)
The Return of the Pink Panther
日本公開日 1975年12月13日
ピンク・パンサーと聞くと、ピンク色でヒョロ長いヒョウのアニメキャラを思い浮かべる方も多いですよね。でも、この映画シリーズではピーター・セラーズが演じるドジだけど憎めないクルーゾー警部が主役。とはいえオープニングではお馴染みのアニメとヘンリー・マンシーニのテーマ曲が流れて、アニメの方のファンにも楽しめる導入部です。
タイトルに「2」とありますが、1作目の『ピンクの豹』(1963年)、2作目の『暗闇でドッキリ』(1964年)に続く、シリーズとしては3作目になります。
前作から11年経っての今作は、「ピンク・パンサー」の異名を持つダイヤモンドをめぐる怪盗リットン卿との攻防を描く、1作目の続きという位置付けです。映画ではピンクに輝くダイヤモンドの中に住む精霊みたいな感じでアニメのキャラが生かされていました。
1作目で助演だったクルーゾー警部がここから主役に昇格。ドタバタな行動で周囲を巻き込みながらも、盗まれたダイヤを巡り、怪盗リットン卿との因縁が再燃。ドタバタの中、事件の真相に迫るスリルと笑いが満載の、日本人でも笑えるコメディ映画になっていました。
ちなみに、ピーター・セラーズに変わって、スティーヴ・マーティンがクルーゾー警部を演じるリメイクが2009年に制作されました。