
ベルサイユのばら(1979)
Lady Oscar
劇場公開日 1979年3月3日
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僕が中学生だった頃。宝塚の舞台をNHKで放送しているのをたまに目にすると、大げさな立ち居振る舞いに「ちょっと自分には合わないな」と感じることが多かったのですが、なぜか「ベルサイユのばら」だけは夢中になって観てしまいました。
そんな「ベルばら」が、資生堂の大々的なバックアップを受けて実写映画化。外国人キャストを起用し、フランスロケやベルサイユ宮殿での撮影を敢行。監督は「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ、総制作費10億円という当時の日本が企画した映画としては豪華なプロジェクトでした。
オスカル役にはカトリオーナ・マッコールが抜擢され、資生堂のCMモデルにも起用されてキャンペーンも展開。
しかし、完成した作品は驚くほどの凡作。内容も「ベルばらってこんな話だったっけ?」と違和感しかありませんでした。オスカルは単なる男装の麗人キャラようで、実写のリアリティラインで描くには難しい人物だったのかな。
フランス革命を描くスケール感や迫力もなく、記憶に残っているのは宮廷のご婦人たちの「殿方は毛深い生き物」というセリフと、女性の姿で舞踏会に現れたオスカルがキレイだったな、というくらい。結局、同年に放送されたTVアニメ版の影に隠れ、存在すら忘れられてしまう映画となりました。
2025年1月に劇場版の新作アニメ「ベルサイユのばら」が公開されました。予告編を観る限り、進化した映像表現と丁寧な作画で、原作へのリスペクトが感じられました。実写版の凡作だけが劇場映画として残るのではなく、しっかりとした作品が生まれたことに、おじさんながらホッとしています。
ちなみに、オスカルを演じたカトリオーナ・マッコールは、その数年後、ルチオ・フルチ監督の血みどろホラー映画「地獄の門」に出演。ホラー映画ファンとして再開した時は「えっ?」と驚いたものです。
▼ Blu-rayの予告映像 YouTube動画から