映画チラシのデジタルアーカイブサイト

聖母観音大菩薩

劇場公開日 1977年6月25日

不老不死の宿命を背負った八百比丘尼の数奇な運命を、幻想とエロスが交差する世界で描き出す若松孝二監督作品。
大島渚監督の『愛のコリーダ』に[制作]として関わった若松監督が、同作品の松田英子を主演に迎え、自らメガホンを取り、濃密な映像美のなかに、愛と死、欲望と救済が錯綜します。
血の気の多い生き方と映画作品で知られる若松監督ですが、この作品は脚本の佐々木守さんの世界観が色濃く出ています。

*八百比丘尼(やおびくに)は、日本各地に伝説が伝わる、人魚の肉を食べたことで不老長寿を獲得した女性僧。(はっぴゃくびくに)とも呼ばれている。

チラシを見ると、その後人気女優となった浅野温子さん、その後声優として活躍された佐久田修さんが、<新人>としてクレジットされているのが興味深いです。


企画展に足を運ぶ前に、ATGについてちょっとだけ詳しくなっておこう②~ATGが生んだ日本映画~|鎌倉市川喜多映画記念館