地底王国
At the Earth’s Core
日本劇場公開日 1976年8月7日
『地底王国』は、地球の中心部に未知の世界が存在するという大胆な発想をもとにしたSFファンタジー映画。地球内部に文明や怪物が潜んでいるという設定は、当時すでに都市伝説や空想科学として語られており、本作もそうした「地球空洞説」を正面から映像化した作品として受け止められていました。
チラシに描かれた、地底へと突き進む巨大ドリルマシンと、それを取り囲む怪獣たちの姿からも分かるように、本作は日本の特撮映画でなく、イギリス＋アメリカで作られた洋物怪獣映画という印象でした。
当時は『スター・ウォーズ』以前の時代であり、SF映画にはまだ手作り感が色濃く残っていました。『地底王国』もまた、70年代半ばの映画館で味わえた、素朴で荒唐無稽なSFを象徴する一本だったように思います。
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