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魔界転生(1981)

劇場公開日 1981年6月6日

魔界転生(1981)[映画チラシ 表面]
魔界転生(1981)[映画チラシ 裏面]

山田風太郎の伝奇小説を原作に、千葉真一の柳生十兵衛と、沢田研二の天草四郎が対決するという、角川映画らしい豪華さと妖しさに満ちた時代劇でした。

何といっても印象に残るのが、ジュリーこと沢田研二の天草四郎。美しく妖艶で、どこか中性的で、この世の者ではない雰囲気が強烈でした。細川ガラシャを演じた佳那晃子をはじめ、魔界から蘇った者たちにも独特の色気が漂っています。そして忘れられないのが、四郎が唱える「エロイム・エッサイム」。意味もよく分からないまま、当時はこの呪文の響きだけで「何か恐ろしいことが始まる」と感じたものです。

さらに強烈だったのが、四郎が若き真田広之演じる霧丸を魔界へ誘う場面。絶望した霧丸に四郎が近づき、男同士で接吻するという、今見ると「魔界+BL」ともいえる妖しい演出でした。沢田研二だからこそ成立した、魔性の魅力が忘れられません。魔性といえば、細川ガラシャ夫人(原作には出てこない)を演じた桂那晃子がやたら妖艶でした。

そしてクライマックス、実際にセットを燃やして撮影した燃え盛る江戸城での柳生十兵衛と天草四郎の決闘は圧巻。剣豪もの、ホラー、伝奇、エロティシズムまで全部盛り込んだ、80年代の角川映画の勢いを象徴するような怪作でした。

22年後の2003年には、天草四郎を窪塚洋介、柳生十兵衛を佐藤浩市が演じた平山秀幸監督版『魔界転生』がリメイクされました。
そして呪文の「エロイム・エッサイム」は、1989年に放送された水木しげる原作テレビアニメ「悪魔くん」にも登場しましたよね。



▼ 『魔界転生』1981 予告編

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