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ブレードランナー ディレクターズ・カット(最終版)

Blade Runner The Director’s Cut
日本劇場公開 1992年10月24日

ブレードランナー ディレクターズ・カット(最終版)[映画チラシ 表面]
ブレードランナー ディレクターズ・カット(最終版)[映画チラシ 裏面]

公開10周年を記念し、リドリー・スコット監督自らの手によって再編集されたバージョン。最初の劇場公開後、本作は次第に評価を高め、サイバーパンクの原典としての地位を確立しました。監督自身も劇場公開版の不本意な編集に決着をつけるべく、機が熟したと判断してワーナーからの再編集依頼を了承して制作されました。内容は本作公開前に行われた、評判が芳しくなかったといわれるリサーチ試写版に近いものだそうです。

具体的な変更点としては、ハリソン・フォードのモノローグ(一人語り)と、「シャイニング」の冒頭空撮シーンの流用だったエピローグ映像の削除。そしてデッカードが見る「ユニコーンの夢」のシーンが追加されています。一方で、インターナショナル版で復活した一部の暴力シーンは再び削除されました。

本編で映画への没頭を遮ることもあったデッカードのモノローグがカットされたことで、物語への没入感がグッと増しました。
言葉による説明がなくなった分、キャラクターそれぞれの「想い」を想像する余地が生まれ、彼らの「生きていること」や、「寿命が決められている運命」に対する、藁をも掴みたい切実な想いが際立って伝わってくるのです。
それに、見慣れたはずの未来世界のシーンも、さらに魅力を増した印象を受けました。

私の中で、「好きな映画」だったものが「大傑作」に生まれ変わった瞬間でした。ファンタスティック映画祭の渋谷パンテオンの大スクリーンで本作を見た時、改めて本作が問うテーマの深さに、不覚にも涙が出てしまったことを思い出します。

*今作のあと、2007年に「ファイナル・カット」バージョンができました。SFXシーンは合成による画質劣化を避けるため65mmフィルムで作られていたのに、、これまでのバージョンでは予算削減のため想定レンズを使わずに35mmプリントされていたようです。このデジタルリマスターされたバージョンで、65mmによる合成シーンが初めて陽の目を見ることになりました。

*また本作にはメイキングを含む、複数のドキュメンタリーが存在しています。



▼ Blade Runner – Opening Scene (HDR – 4K – 5.1)

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