トワイライトゾーン 超次元の体験
The Twilight Zone:The Movie
日本劇場公開日 1984年2月18日
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『トワイライトゾーン』は、1959年にアメリカで放送が始まった人気テレビシリーズ。
日常のすぐ隣に潜む不可思議な出来事や、皮肉な結末を迎える奇妙な物語を描いた、一話完結のSF・怪奇アンソロジーです。
日本でいえば、タモリがストーリーテラーを務める『世にも奇妙な物語』に近い存在でしょうか。
その映画版として製作された本作には、ジョン・ランディス、スティーヴン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーという4人の監督が集結。それぞれが独立したエピソードを担当するオムニバス映画です。
怪奇や不思議は僕の大好きなテーマですし、4人とも当時勢いのある作品を生み出していた注目の監督たち。
大いに期待して劇場へ足を運んだのですが……。
正直なところ、その期待に応えてくれたのは、第4話のジョージ・ミラー監督によるエピソードだけでした。
嵐の中を飛ぶ旅客機。その窓から、翼の上に怪物がいて、エンジンを破壊しようとしているのを目撃してしまう乗客の恐怖を描いた物語です。
このエピソード、とにかく恐怖の見せ方がうまいんです。
窓のシェードを下ろし、今見たものは何かの見間違いだと自分に言い聞かせる男。
窓に背を向けて座る彼に、カメラがゆっくり、ゆっくりと近づいていきます。見ているこちらも、窓の向こうが気になって仕方がない。そして、とうとう我慢できなくなった男が振り返り、シェードを開けると……そこには怪物の顔が!
この緊張の高め方と、一気に恐怖を爆発させるタイミングが絶妙でした。
あの場面は今でも脳裏に焼き付いていて、飛行機で窓際の席に座ると、ついつい翼の上に怪物さんがいないか確認してしまいます(笑)。
当時、映画ファンの間ではホラー映画のビデオがブームになっていました。
そんな中で話題になっていたのが、スティーヴン・キングが脚本を手がけ、『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロが監督した、5話構成のオムニバス映画『クリープショー』(1982年)です。
日本ではまだ劇場公開されておらず、輸入された海賊版ビデオが一部のマニアの間で出回っていました。
「なぜ別の作品の話を持ち出したかというと、同じように怪奇とユーモアを扱ったオムニバス映画でも、『トワイライトゾーン』に期待していた面白さを、むしろ『クリープショー』の方が見事に実現していたからです。
ちなみに『クリープショー』が日本で劇場公開されたのは、遅れて1986年のことでした。
さて、この映画について語るうえで、どうしても避けて通れない出来事があります。
ジョン・ランディス監督が担当した第1話の撮影中、主演俳優のヴィック・モローと2人の子役が、ヘリコプターの墜落事故によって命を落としました。
当時はインターネットなどなく、事故の詳細がすぐに伝わる時代ではありませんでした。
それでも、映画情報誌や専門誌を通じてこの惨事を知ったときは、大きなショックを受けました。
この映画は公開されないのではないか、とも思ったものです。
そして実際に日本で公開されたとき、事故が起きたエピソードにはどんな危険な場面があったのか、どのような撮影だったのか。
そんなことを探るような気持ちでスクリーンを見つめてしまったのも事実です。
映画の中で繰り広げられる命懸けのアクションに、手に汗を握るのは大好きです。
スクリーンの中の危険を、まるで自分のことのように感じてしまうこともあります。
でも、その興奮のために、実際に俳優やスタッフが命を落としたり、大怪我を負ったりすることなど、僕はまったく望んでいません。
映画の中では、どれほど恐ろしいことが起きてもいい。でも、撮影が終われば、誰もが無事に家へ帰ってほしい。
それが、映画を楽しむ観客としての、偽らざる気持ちです。
✎ 日本語字幕 翻訳者:戸田奈津子氏
映画撮影の死亡事故とリアリティーの追求 『トワイライトゾーン』の撮影事故をきっかけに、映画の歴史の中で起きた死亡事故や、リアリティを追求する映像表現と撮影現場の安全について考えました。
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