ヤング・シャーロック ピラミッドの謎
Young Sherlock Holmes
日本劇場公開日 1986年3月8日
![[ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 本チラシ表面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/ヤングシャーロック_A1-1380x1952.jpg)
![[ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 本チラシ裏面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/ヤングシャーロック_A2-1380x1952.jpg)
![[ヤング・シャーロック 特報チラシ表面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/ヤングシャーロック_B1-1380x1949.jpg)
![[ヤング・シャーロック 特報チラシ裏面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/ヤングシャーロック_B2-1380x1947.jpg)
スピルバーグ製作のジュブナイル映画の中では、比較的地味な存在かもしれない本作。隠れた名作とも言われています。
実は僕自身、いまだに未見なのですが、あるワンシーンだけは繰り返し目にすることになりました。
それは、教会のステンドグラスに描かれた騎士が、ガラスから抜け出して動き始めるシーンです。
この騎士は、映画史において特別な意味を持っています。
1985年、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)が制作したこの騎士は、実写映像の中にコンピューターで生成した立体的なキャラクターを登場させ、実写の人物と同じ空間で動かした、映画史上初期の画期的なフルCGキャラクターだったのです。
それ以前にも、3DCGは映画で使われていました。しかし、コンピューターの画面に映る映像や、画面全体をCGで描いた独立したシーンとして登場することが多く、実写の空間に自然に溶け込んで動くキャラクターという表現は、まだほとんど実現されていませんでした。
このステンドグラスの騎士から、1991年の『ターミネーター2』に登場する液体金属のT-1000、そして1993年の『ジュラシック・パーク』でスクリーンを駆け回る恐竜たちへ。
わずか8年ほどの間に、コンピューターグラフィックスは驚異的な進化を遂げ、映画の映像表現を根本から変えていったのです。
その出発点のひとつに、この騎士がいたんですね。
当時、仕事の関係で3DCGアニメーションのデモ映像を収録したVHSを何本か観る機会がありました。
興味もあって、3DCG関連のテレビ番組もよくチェックしていたのですが、そうした映像の中で繰り返し紹介されていたのが、この騎士のシーンだったのです。
映画そのものは観ていないのに、特定のシーンだけは何度も観ている。
興行的な派手さや知名度では目立たなくても、映画の特殊効果の歴史においては、記念碑的な一本なんですね。
さて、掲載している2種類のチラシにも注目してみます。
1種類目が本チラシで、2種類目が先行配布された特報チラシです。
特報では『ヤング・シャーロック』というタイトルだけだったのに、本チラシでは『ピラミッドの謎』という副題が加えられています。
『インディ・ジョーンズ』シリーズを思わせるような、冒険活劇としての魅力を強く打ち出したかったのでしょうか。
個人的には、2種類目の特報チラシが好みです。
夕焼けのようなグラデーションを背景に、上空を飛ぶ奇妙な飛行機械と、画面下のシャーロックとワトソン。大胆な余白と独特のタイトル文字の配置が、なんとも印象的です。
たんに素材がなにもなかったという事情なのかもしれませんが、これから始まる冒険への想像力をかき立てる、そんなデザインに惹かれます。
✎ 日本語字幕 翻訳者:戸田奈津子氏
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