インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
Indiana Jones and the Last Crusade
日本劇場公開日 1989年7月8日
![[インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 映画チラシ表面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/インディ最後の聖戦_1-1380x1962.jpg)
![[インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 映画チラシ裏面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/インディ最後の聖戦_2-1380x1961.jpg)
シリーズ第3作。少しB級活劇の色合いが強かった前作から、今回は傑作だった第1作のトーンに立ち返り、ユーモアを挟みながら次々と危機を切り抜けていく、あのインディの冒険活劇が帰ってきました。
冒頭はリバー・フェニックス演じる少年時代のインディから始まり、トレードマークの帽子や鞭、蛇嫌いの由来が明かされます。そして、帽子をかぶる動作をつないで大人のインディへと切り替わる見事な編集! 『2001年宇宙の旅』で、猿人の投げた骨が宇宙船に変わるジャンプカットを思い出しました。
今回の冒険は、キリストの聖杯をめぐるナチスとの争奪戦。そこにショーン・コネリー演じるインディの父親が加わることで、シリーズに新たな「味」が生まれました。
脂の乗り切ったハリソン・フォードは、勇敢で身体能力抜群、女性の前ではニヒルな男の鑑。それが父親の前では、どこか父に認められたい息子の顔になるのが実にいいんです。とぼけた老学者を演じるコネリーとの掛け合いは、アクションに負けない見どころでした。
特に笑ったのは、親子が同じ女性と関係を持っていたと判明するくだり。若い頃からフェロモンをダダ漏れにしてきたコネリーなら、妙に納得してしまいます。彼女の一言に親子そろって反応し、それが息子に向けられた言葉だとわかった瞬間のコネリーの表情も最高でした(笑)。
次々と舞台を変え、景色も趣向も異なるアクションを畳みかけながら、息つく暇もなく物語を運んでいく。スピルバーグ監督の演出の巧さに、頭の中では何度も『うまい!』と唸っていました。
少年時代から始まり、父親との関係まで描かれる本作は、「最後の聖戦」という邦題もあって、シリーズの完結編として申し分のない出来栄えでした。一方で、歴史的な遺物をめぐる冒険活劇としてのスタイルが完成し、ここからさらに新しい冒険が始まりそうな勢いも感じられました。
期待に胸を膨らませ、日本劇場(70mm上映でした)の初日オールナイトに駆けつけたことを覚えています。
公開初日に徹夜してでも観たい映画があった、あの頃。
僕も若かったんですね。
ちなみに『聖杯』といえば、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』や、後年の『フィッシャー・キング』『ダ・ヴィンチ・コード』も思い浮かびます。考えてみれば、聖杯を題材にした映画には名作が多いですね!
✎ 日本語字幕 翻訳者:戸田奈津子氏
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