惑星ソラリス
SOLARIS
日本公開日 1977年4月29日
当時の自分が、タルコフスキーの「タ」の字も知らないガキだったのに、よくこの映画のチラシを持ってたなぁと今でも思います。
僕の中で「SF=特撮やSFX映画」って勝手に決めつけていたから、「ソ連のSF?」「宇宙を舞台にした『戦争と平和』みたいな大げさな人間ドラマかな?」なんて偏見丸出しでチラシを見ていました。
初めて「惑星ソラリス」を観た時、そこで描かれる人の心の願望を現実化させる不思議な海の存在に、まるで萩尾望都さんのSF漫画を読んでいるような感覚になりました。SF設定の中で人間の心の奥底を静かに描く展開に、画面から目を離せなくなっていたのです。
大学生になってから、タルコフスキーという名前をちゃんと知って、その独特な映像美や時間の流れにどっぷりハマりました(ちなみに「鏡」や「ストーカー」は何度も途中で寝落ちしたことを告白しておきます)。
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