
惑星ソラリス(1972)
SOLARIS
日本公開日 1977年4月29日
![惑星ソラリス_1 - あの頃の映画チラシ 惑星ソラリス[映画チラシ表]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/惑星ソラリス_1-1380x1950.jpg)
![惑星ソラリス_2 - あの頃の映画チラシ 惑星ソラリス[映画チラシ裏]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2024/10/惑星ソラリス_2-1380x1935.jpg)
当時の自分が、タルコフスキーの「タ」の字も知らないガキだったのに、よくこの映画のチラシを持ってたなぁと今でも思います。
僕の中で「SF=特撮やSFX映画」って勝手に決めつけていたから、「ソ連のSF?」「宇宙を舞台にした『戦争と平和』みたいな大げさな人間ドラマかな?」なんて偏見丸出しでチラシを見ていました。
亡き妻が目の前に現れたとき、それは愛か幻か――。心理学者ケルヴィンは、記憶を実体化させる謎の惑星ソラリスに赴き、人間の無意識に反応する“海”という知性体の謎に挑みます。
現実と記憶、愛と存在をめぐる静かで哲学的な傑作SF作品。
初めてこの作品を観たとき、不思議な“海”が人の心の願いを現実にしてしまうという設定に、まるで萩尾望都さんのSF漫画を読んでいるような感覚になりました。人間の心の奥深くに静かに踏み込んでいく展開に、気がつけば画面に釘付けになっていました。
大学生になって、タルコフスキーという名前をちゃんと認識するようになり、その独特な映像美や時間の流れにどっぷりハマってしまいました(ちなみに「鏡」や「ストーカー」は何度も途中で寝落ちしたことを告白しておきます)。
タルコフスキーはソビエトの映画監督ですが、イタリアの映画監督フェリー二の作品を敬愛していたそうです。語り口は全く異なりますが…。だから「ノスタルジア」をイタリアで作ったのかな。