いつか誰かが殺される
劇場公開日 1984年10月10日
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角川映画のヒロインとして『伊賀忍法帖』『晴れ、ときどき殺人』と主演作が続いた渡辺典子。
本作『いつか誰かが殺される』は、赤川次郎の小説を原作に、崔洋一監督がメガホンをとったサスペンスです。
渡辺典子演じる敦子は、平凡な女子大生。しかし父親の失踪をきっかけに、それまで知らなかった世界へと巻き込まれていきます。
身近にいた人間さえ信じられなくなっていく展開は、赤川次郎らしい軽快さを残しながらも、どこか不穏な空気が漂います。
今振り返ると興味深いのは、これが崔洋一監督の初期作品であること。
前年の『十階のモスキート』で劇場映画監督としてデビューした崔監督は、その後1993年の『月はどっちに出ている』で高い評価を獲得し、2004年にはビートたけし主演の『血と骨』を発表。骨太な人間ドラマを描く、日本映画を代表する監督の一人となっていきます。
そんな後年の作品群を知ったうえで見ると、若き日の崔洋一が角川映画という華やかな舞台で、渡辺典子主演のアイドル映画を撮っていたことが、今となっては面白く感じます。