家族ゲーム
The Family Game
劇場公開日 1983年6月4日
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![[家族ゲーム 映画チラシ裏面]](https://eiga-flyer.com/wp-content/uploads/2026/10/家族ゲーム_2-1380x1054.jpg)
ハードボイルドなアクションの印象が強かった松田優作が、まさかこんなシュールなコメディで家庭教師を演じるとは。
まずはその意外性に驚かされた作品でした。
高校受験を控えた落ちこぼれの次男・沼田茂之(宮川一朗太)のために、父・孝助(伊丹十三)と母・千賀子(由紀さおり)は、三流大学に7年も在籍する風変わりな男・吉本勝(松田優作)を家庭教師として雇います。
長男・慎一(辻田順一)を含む一見平凡な4人家族のもとへ、小型船に乗って現れた吉本は、平手打ちも辞さない型破りな指導で茂之の成績を上げていきます。
家族5人が横一列に並ぶ食卓の奇妙な構図や、BGMを排し、食事の音や生活音を際立たせた演出は実に斬新でした。
それまで映画やドラマで描かれてきた「家族」のイメージを覆し、どこにでもいそうな家庭の内側に潜む歪みや滑稽さを浮かび上がらせます。
妙にリアルなのに、どこかおかしい。そんな日常を思いもよらない角度から切り取る森田芳光監督の感性に、これまでにない新鮮な映画体験を味わったことを覚えています。
そして何より強烈だったのが、松田優作演じる吉本の存在感です。
死んだ魚の目のような顔で、静かにささやいていたかと思えば、次の瞬間には豹変する。
こんな男が実際に目の前にいたら、さぞ恐ろしいだろうと思わせる不気味さと、目を離せない魅力。
映画館を出たあとも、その得体の知れない存在感がいつまでも頭から離れませんでした。
* 第7回日本アカデミー賞:優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞ほか受賞
*『キネマ旬報』「1980年代日本映画ベストテン」(2019年1月上旬号)の第1位作品
▼ The Family Game (1983) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p]|HD Retro Trailers
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