銀河鉄道999

劇場公開日 1979年8月4日

1978年からTVアニメシリーズが始まっていましたが、この劇場版はTVシリーズの再編集ではなく、完全新作として劇場用アニメとして制作されたことで、期待が爆発していました。
主人公の鉄郎は、ちょっとカッコよくブラッシュアップされ、原作やTVシリーズでは描かれていなかった「ラスト」までが描かれています。

当時、劇場用アニメは初日1回目を観るために、前夜から劇場に並ぶのが慣例でした。
それでも、疲れや眠さが吹っ飛ぶほど、作品の出来には大満足した記憶があります。
原作やTVでは1話ごとにさまざまな出会いが描かれていますが、映画では途中停車駅でのエピソードがうまくまとめられ、テンションを保ちながら一気にラストまで展開する、監督のりんたろう氏のスタイリッシュな演出に心を奪われました。

さらに、TVアニメ版ではいつも悲しそうな目で描かれていたメーテルの顔が、クールビューティーなキャラデザインに変わり、作画も素晴らしかったです。「絵」がしっかりと芝居をしていると感じました。

この作品は、アニメ作品として実写映画と同じ土俵でしっかりと評価された初めての作品だったのではないかと思います。

*ちなみに、宮崎駿監督作『風の谷のナウシカ』が公開されるのは、この5年後のことになります。

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