ここまで1970年代
映画チラシ収集の第一次ブームを起こしたきっかけとされる『燃えよドラゴン』で、1970年代分を締めといたします。足りない作品色々ありますが、入手できたら追って掲載していくつもりです。
次ページから1980年代に日本公開された作品となります。
ここから1980年代。日本経済がバブルへと突き進む高揚感の中、映画文化もまた、かつてない多様化と成熟の時を迎えました。 ハリウッドの超大作から、独自の進化を遂げたアニメーション、新たな文化発信地として新しい映画館の誕生など、映画ファンにとってワクワクする熱気があった時代でした。
スピルバーグと「ブロックバスター」の時代
この時代の象徴は、何と言ってもスティーヴン・スピルバーグです。『E.T.』『インディ・ジョーンズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など、理屈抜きで楽しめる「娯楽に徹した映画」が世界を席巻。 好景気に沸く日本のポジティブな空気と共鳴し、夏休みや正月の映画館は、長蛇の列となりました。
アニメーション映画の新時代:ガンダムとナウシカ
日本映画界ではアニメーションが劇的な進化を遂げました。『機動戦士ガンダム』3部作の劇場公開は、若者たちを熱狂させ社会現象に発展。 さらに1984年には『風の谷のナウシカ』が公開され、その圧倒的な世界観とテーマ性は、アニメが単なる子供向けの漫画映画ではなく、大人の鑑賞に堪える「総合芸術」であることを知らしめました。
「マイ・ホーム・シアター」とビデオ文化の爆発
バブル期の豊かさは、「映画を所有する」という新しい贅沢をもたらしました。ビデオソフトやレーザーディスク(LD)の普及により、お気に入りの作品を自宅で繰り返し観るスタイルが定着。 レンタルビデオ店の棚にはホラー映画や、劇場未公開のB級作品も並び、マニアックな映画の見方をする映画ファンを多数生み出しました。
劇場の変遷と東京国際映画祭のスタート
映画館地図も大きく書き換わりました。日比谷映画や有楽座、テアトル東京といった昭和の大劇場が幕を下ろす一方、有楽町マリオンがオープンし、映画デートの聖地に。 そして1985年、若者の街・渋谷を舞台に「東京国際映画祭」がスタート。ハリウッド大作だけでなく、世界中の多種多様な映画が紹介されるようになり、映画の楽しみ方はより深く、より広くなっていきました。